コンタクトレンズと老眼

メガネやコンタクトの度数を弱くする

老眼が始まった初期の段階では、この方法が有効です。
老眼によってピントを調節できる距離は短くなります。遠くの度数を弱くして少し手前に焦点を持ってくると、近くにピントを合わせる際の調節力が少なくて済むので、この方法は調節力がまだある程度残っている初期に有効です。
遠くを鮮明に見る必要がない方には、この方法がおすすめです。

遠近両用メガネ

遠近両方メガネは、遠用の度数と近用の度数が両方入っているメガネのことをいいます。メガネレンズの上部と下部を目線で使い分け、見たい距離にピントを合わせることが可能です。
【遠近両用メガネの特徴】
・コンタクトレンズと違い、メガネの枠の外はボヤけるため視野が狭くなる
・使い慣れるまで時間がかかる可能性がある　
遠近両用メガネは、遠くも近くも見えにくい方にとって便利なメガネです。
遠近両用メガネについて詳しく知りたい方は、「遠近両⽤メガネの選びかた」の記事も参考にしてください。

老眼鏡を併用する

コンタクトレンズをつけたまま、近くを見るときにだけ老眼鏡を使用するという対処法もあります。
この方法は、かけはずしに手間がかかりますが、遠くも近くも見やすさを一番重視したい方におすすめです。
コンタクトレンズとメガネを併用する場合の使用例をご紹介します。例えば、スポーツをするときはコンタクトレンズを使用し、外出先で手元を見るときは老眼鏡を使います。また、それ以外の家で過ごす時間は、遠近両用メガネを使用するなど。
コンタクトレンズの使用方法や時間を見直して、併用について検討してみましょう。

コンタクト+メガネの両方使いがおすすめ

老眼が始まっても、コンタクトレンズをすぐに辞める必要はありません。コンタクトレンズの良い点を活かして、メガネとの両用使いを検討しましょう。
両用使いのメリットは、メガネへの移行がスムーズになることです。また両方使うことで、コンタクトレンズの視力矯正力を活かすことができます。

2種類のメガネの用意がおすすめ

老眼が始まったら、2種類のメガネを定期的に度数変更しながら使用するとよいでしょう。例えば、以下のような使い分けをする方法があります。
・コンタクトレンズ使用時に、その上からかけるメガネ
・コンタクトを外したときに使用するメガネ
なお、老眼の度数は2年から、長くとも5年以内には見直しが必要です。

早めにメガネに慣れておくことが重要

コンタクトレンズは目に直接入れて使用するため、メガネに比べて目の負担が大きいです。
涙の量や質も加齢とともに変化するため、徐々にコンタクトレンズの常用が難しくなります。老眼が始まったらコンタクトレンズの使用時間を見直すタイミングと捉えましょう。
軽い老眼の時点で遠近両用メガネに慣れておくとメガネ生活への移行がスムーズになります。

コンタクトレンズユーザーのための老眼との付き合い方についてご紹介しました。この記事を参考に、コンタクトレンズとメガネを上手く使って老眼に対処しましょう。
老眼は進行するので定期的な検診が欠かせません。数年に一度眼科を受診して、コンタクトレンズやメガネの度数のチェックをおすすめします。