子どものスポーツ
ゴーグルについて
子どものスポーツの質と安全を高めるために
サッカーやバスケットボールなど、
ボールが飛び交うスポーツで起こりやすい目の外傷を防ぐには、
スポーツゴーグルの使用が推奨されています。
子どもが安全にスポーツを楽しむための最適な環境を整えるため
眼鏡店でのゴーグル購入のポイントなどを紹介します。
スポーツ時の目のケガは意外と多い
小・中・高校生における学校でのけがの統計によると、視力・眼球運動障害は、けが全体の約2割を占めています。
内容は軽い打撲だけでなく、外傷性網膜剥離や硝子体出血、眼窩骨折など、視力に後遺症を残すことのあるものもあります。
特にサッカー、野球、バスケットボール、バレーボールなど、ボールが飛び交うスポーツで多く見られます。
こうした外傷から目を守るために、スポーツゴーグル(ゴーグル型メガネ)の使用が推奨されます。
「ゴーグル型メガネ」であれば装用を認められる競技も
近年では、スポーツゴーグルの安全性が広く認められています。
競技団体によっては、安全基準を満たしたゴーグル型のメガネであれば使用可とされている場合もあります。
たとえば日本サッカー協会の競技規則では、「スポーツめがね」を認める旨が記載されています(各地域・大会により異なります)。
スポーツゴーグルはどこで買える?
子ども用のスポーツゴーグルは、眼鏡店で購入できます。
ふだんメガネをかけている場合は、その度数を参考にスポーツゴーグル用のレンズを作成できます。
メガネの専門店では、装着時のフィット感や汗によるずれ、曇り止め対策などを考慮してくれます。
安全性を保つため、スポーツ専用のポリカーボネート製レンズがおすすめです。
見え方の違いにも注意を
スポーツゴーグルは顔に沿ってフィットする形状のため、慣れるまでは、通常のメガネに比べて度数を強く感じ、距離感がつかみにくいことがあります。
また、レンズ周辺部のゆがみが出やすいこともあります。
初めのうちは、運動前に少し慣らす時間をとると良いでしょう。
普段のメガネにも「目を守る効果」があります
スポーツゴーグルを使わない場合でも、通常のメガネが一定の眼球保護効果を発揮します。
実際、日本弱視斜視学会が学会会員に向けて行った全国調査では、会員の約4割が「メガネによって目が守られた症例を経験した」と回答しています。
この調査では、未就学児を含む多くの症例で、「メガネが壊れても目は無事だった」「顔に傷はついたが眼球は守られた」といった報告がありました。
また、視力が低いままでは周囲の危険を察知しづらく、転倒や事故のリスクも高まるため、視力補正そのものが安全につながります。
ブルーライトカットレンズは必要?
ブルーライトは、太陽光にも含まれる青い光の一部(波長380~495nm)です。
スマートフォンやタブレットからも出ていますが、自然光に比べると量はごくわずかです。
太陽光には体内時計や心身の発達を整える働きもあるため、過度な遮光はかえって好ましくない場合もあります。
日本眼科学会をはじめとする専門学会は、「小児のブルーライトカットメガネ装用に対する慎重意見」を公表しています。
スポーツ中のコンタクトレンズ使用について
メガネを嫌がる子どもに対して、コンタクトレンズを検討することもあります。
コンタクトレンズを始める時に大事になるのが、子どもの「自己管理能力があるかどうか」です。
コンタクトは角膜に直接触れるため、不適切な使用で感染症や視力障害などの、思わぬトラブルを引き起こすおそれがあるからです。
ソフトコンタクトレンズなど日中装用タイプは、自分でつけ外しや洗浄ができるようになってから使うのが望ましく、一般的には中学生以降が目安です。
コンタクトデビュー後も、必ずメガネも併用し、
①家ではメガネで過ごす
②レンズを長時間装用しない
③眼科医の診察と処方を定期的に受ける
といったルールを守りましょう。
子どもの目を安全に守るために
スポーツを楽しむことは、体力だけでなく集中力や協調性を育む大切な時間です。
その中でスポーツゴーグルの使用は、プレーの質と安全を高める第一歩です。
ぜひ、成長やスポーツの種類に合わせた最適な視環境を整えてあげてください。
メガネやゴーグルの選び方に迷ったときは、眼科専門医にご相談ください。
