眼のしくみ

五感で得る情報の約80%は、視覚によるものだと⾔われています
視覚(ものを⾒る)・聴覚(⾳を聞く)
・嗅覚(においを嗅ぐ)・味覚(⽢い⾟いを味わう)
・触覚(さわってみる)の五感は、⼈間が⽣きるうえで不可⽋な感覚です。
この五感で得る情報の約80%は、視覚によるものだと⾔われています。
1.視力

どれだけ細かいものを⾒分けられるか、ものの形状を識別する能⼒を言います。

2.視野

視線を動かさずに⾒える範囲のことです(ぼんやり⾒える範囲を含む)。

3.色覚

網膜にある視細胞によって、明るい場所で対象物の⾊を認識する感覚のことです。

⼈間の眼
⼈間の眼とカメラは、よく似た構造をしています。
それは、カメラが私たちの眼を⼿本にして作られているからです。
では、カメラと⽐較しながら、眼の仕組みについて説明しましょう。

⼈間の「⾓膜」「⽔晶体」に該当するのは、カメラに内蔵されている“レンズ”です。また、周囲の明るさによって光の量を調節する「瞳孔」は“絞り”、外界の像が映る「網膜」は、“フィルム”に該当します。
ここまでは、眼とカメラは同じです。

眼の⽔平断⾯図(右眼)
図解:眼の⽔平断⾯図(右眼)
カメラの断⾯図
図解:カメラの断⾯図

網膜に映った逆さの像の情報を視覚中枢に送る 眼は、網膜に映った逆さの像の情報を⼤脳にある視覚中枢に送り、ものを⾒ることができるようになります(カメラのフィルムや撮像素⼦にも逆さの像が映っています)。

調節していないときに⼊った光が眼内のどの位置でフォーカスしているかによって、眼の状態(正視‧近視‧遠視‧乱視)を表現します。

遠くや近くのものにピントを合わせるとき、⽔晶体とその周囲の組織が働きます。⽔晶体が膨らむことによって近くのものにピント合わせをします。カメラはレンズの位置を動かしピントを合わせます。

ピント調節と老化

眼は、⽔晶体が膨らむことによって近くにピント合わせをします。近くにピントを合わせることを「調節」と言います。この機能は10歳ないし14歳頃をピークに低下していきます。驚くべきことですが、正常な加齢変化です。

この変化のために、多くの⼈は40歳代から、近くのものを⾒るのに不⾃由を感じるようになります。この現象を、いやな⾔葉ですが「⽼視」とか「⽼眼」と呼ばれます。「老視」が始まると、眼が疲れやすくなります。

眼が疲れたり、片眼ずつ見て見え方に左右差がある場合は、眼科を受診することをおすすめします。健康に⽇常⽣活を送るためにも、定期的に眼科を受診しましょう。