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008

July 15. 2016

「真田親子」の原風景へ
〜信州・上田〜

戦国時代最後の名将・真田幸村(信繁)を中心に、激動の時代を生き抜いた真田家の姿を描いた大河ドラマ「真田丸」が話題です。主演の堺雅人さんを目当てに見始めたら、いつの間にかすっかりハマってしまった私。奥深い人間描写やちょっとコミカルなストーリー展開は、歴史に詳しくない私でも十分楽しめます。そして先日、戦国武将マニアの友人と「真田丸」の話題で盛り上がっているうち、物語前半の舞台である信州・上田へ行ってみようということに!かつて真田家の人々が目にしたはずの風景を、自分の目で実際に見てみたい……というのが目的ですが、もちろんおいしい食べ物や温泉も楽しみのひとつです。

上田城跡公園

開業1周年を迎えた北陸新幹線に揺られること1時間半。上田駅に到着した私たちを、六文銭(真田の家紋)が描かれたのぼりやポスターが出迎えます。日差しは強いものの、カラッと乾いた空気が気持ちいい。このまま歩いて上田城跡公園へ向かうことにします。上田城といえば、「真田丸」で草刈正雄さん演じる真田昌幸が築いた城。「二度にわたって徳川の大軍をしりぞけた名城なのよ」と友人が得意げに教えてくれました。現在は江戸初期に再建された櫓などが残っているそうですが、白と黒を基調にした城壁がケヤキやサクラの青葉に映えてとてもきれい。大手門の先にある眞田神社にお参りして、その奥にある大きな井戸へ。ガイドブックによると、この「真田井戸」は遠く離れた太郎山の麓に通じる抜け道だったという伝説があるそうです。まるで忍者屋敷のような面白い話ですよね。

風情ある街並み

上田城跡公園を後にした私たちは、しばし上田の街を散策することに。友人曰く、小説『真田太平記』を書いた池波正太郎は、取材のために上田をしばしば訪れたそうです。旧北国街道の風情ある街並みや、道を教えてくれた親切な人の様子は、きっと池波正太郎が生きた昭和の時代と同じはず。友人とそんな会話を交わしながら、文豪が贔屓にしていたというお蕎麦屋さんへ。食べきれないくらいのボリュームに圧倒されつつ、本場の信州蕎麦を堪能しました。

真田氏本城跡

午後は上田築城前の真田氏が本城を置いたとされる真田氏本城跡へ。上田市内からはタクシーで20分くらい。その道すがら運転手さんに聞いた話によると、城跡は小高い山の上にあり、そこからの眺めが素晴らしいそう。これは期待が高まります!県道から細い道に入ってしばらく行くと、真田氏本城跡の標識が見えてきました。もちろん建物などは残っていませんが、案内板を見ながら地形をたどれば、堀や曲輪がどの位置にあったのか、城の広さはどのくらいだったのかなどがわかります。そして、見どころはなんといっても眼下に広がる雄大な景色。私はしばらくその場を動けずにいました。真田父子も同じ景色を眺めながら、領民の暮らしぶりや、戦乱の世の栄枯盛衰を想ったのでしょうか。歴史には興味のなかった私ですが、悠久のロマンに思わず胸が熱くなります。

真田氏歴史館

戦国の激動の世を生き抜いた真田親子。その真田一族に関する豊富な史料が展示されているという真田氏歴史館にやってきました。約30年前の大河ドラマ「真田太平記」で使われた武具甲冑や、各時代の貴重な資料が年代順にわかりやすく展示されており、いまいちピンとこなかった「真田丸」の背景について深く知ることができました。中庭に出てセミの声を聞いていると、まるで戦国の世にタイムスリップしたかのよう。ふと脇を見ると、茶屋「真田庵」の看板が目に入ったので、ちょっと休憩することにします。このあたりの名産品というクルミを使ったおはぎがおいしそう!そういえば、「真田丸」の劇中でも、昌幸公がいつも堅いクルミの実を手にしていますよね。ふっくらとしたもち米に甘じょっぱい餡がかかった「くるみおはぎ」は、手作りならではの素朴な味わい。同じくこの地方に欠かせないお漬物とほうじ茶の名コンビが、少し歩いて汗をかいた体に優しく沁みわたります。

長谷寺

1日目の最後に、幸隆公夫妻と昌幸公の墓所がある長谷寺を参拝。最近になって幸村公の供養塔も建てられたそうです。まずはご本尊に手を合わせ、少し奥まったところにある墓所へ。夕方の木漏れ日がうっすらと差し込み、どこか幽玄な雰囲気です。それにしても、寺内のあちこちで目にする六文銭が印象的。上田の市街地でもよく見かけましたが、やはりここは「真田の郷」なのだということを実感しますね。

別所温泉

2日目は、上田駅から電車で20分ほどの距離にある、信州最古の温泉地・別所温泉へ足を延ばします。お土産屋が並ぶ、いかにも温泉街らしい路地を抜けると、北向観音の立派なお堂が見えてきました。境内にある樹齢1200年の「愛染カツラ」は、縁結びの霊木として親しまれているとのこと。幹囲が5.8mもある大きな根本の頼りがいのある姿に、友人ともども手を合わせることしばし。良いご縁がありますように!

少し歩き疲れたら、3つある外湯のひとつ「石湯」へ。幸村が初恋の人「お江に出会った湯」だそうです。ちなみに別所温泉は“美人の湯”として有名で、豪族の娘などが嫁入り前に訪れる習わしがあったとか。そう言われてみれば、確かに湯上りのお肌はスベスベでした!

八角三重塔(安楽寺)

別所温泉に足を運んだら、ぜひ実物を見たいと思っていたのが国宝の八角三重塔(安楽寺)。かなり急な階段を上がっていくと、頭上にそびえ立つような威容が目に飛び込んできます。鎌倉時代末期に建てられたとされる八角三重塔は、日本で唯一の八角形をした木造の三重塔で、歴史的にもあまり例のない建築様式が特徴。間近に立ってよく目をこらすと、「詰組」といわれる緻密な職人仕事がよくわかります。緑濃い木々を背景にたたずむ美しい姿に、私たちは言葉もなく魅了されていました。

別所温泉駅

まだ名残惜しいですが、週末の旅もそろそろ終わり。駆け足ではあったけど、「真田丸」の背景となった場所を実際に見られて大満足!上田という街の優しさにも、少しだけ触れられた気がして、真田幸村という人物をもっと深く知りたくなりました。今回の旅ですっかり歴史に興味が出てきた私。「幸村公の足跡をたどって、次は大阪や和歌山にも行ってみたいね」と東京へと向かう新幹線に揺られながら、友人と缶ビールで乾杯!

スポット概要

上田城跡公園

上田城跡公園

長野県上田市二の丸6263番地イ
上田城跡公園は、日本全国に名を馳せた真田氏の居城、上田城跡を核としており、樹齢100年といわれるケヤキ並木をはじめ、約千本の桜など、花と緑に囲まれたゆったりとした公園。
https://www.city.ueda.nagano.jp/koen/tanoshimu/koen/uedajoseki/

真田氏歴史館

真田氏歴史館

長野県上田市真田町本原2984-1
○真田氏歴史館
9:00〜17:00(10月〜4月末は16時まで)
平成28年12月末まで無休
○真田庵
10:30〜14:00くらい 火曜日休み
幸隆・昌幸・信繁と連なる真田三代の戦いの足跡や、武具甲冑など真田一族に関する資料が展示された資料館。敷地内の真田庵では、くるみとごまのおはぎ(300円)などの郷土料理も味わえる。ツツジの名所として知られる「真田氏館跡(御屋敷公園)」にも隣接している。
http://www.city.ueda.nagano.jp/ssangyo/tanoshimu/kanko/shisetsu/rekishikan.html

真田氏本城跡

真田氏本城跡

長野県上田市真田町長5029-3
真田の郷のほぼ中心部の小高い山の上にあり、城跡からは砥石城や矢沢城を一望できる。城跡には土塁や郭が残り、自然の地形を活用した真田氏の巧みな築城技術がうかがえる。
http://www.city.ueda.nagano.jp/kankojoho/shisetsu/sanada/008.html

長谷寺

長谷寺

長野県上田市真田町長4646
真田幸隆が開山した真田氏の菩提寺。境内には幸隆夫妻と昌幸の墓があり、六文銭が刻まれた石門や、これを覆うように咲くシダレザクラも見どころ。
http://www.city.ueda.nagano.jp/kankojoho/shisetsu/sanada/003.html

安楽寺

安楽寺

上田市別所温泉2361
○八角三重塔
拝観料/大人300円 小・中学生100円
8:00〜17:00(11〜2月は16時まで)
鎌倉時代中期にはすでに相当の規模をもつ禅寺であり、信州における中心道場であったとされる古刹。八角三重塔(国宝)、樵谷惟仙和尚像・幼牛恵仁和尚像(重要文化財)など鎌倉時代の文化遺産を多数蔵している。
http://www.anrakuji.com

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