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眼の話

視覚機能について

私たちの眼はふだん様々なものを見ています。ものの形や大きさ、色、明るさ、遠近感などが“ハッキリ見える”のは、これらの視覚機能が正常に保たれているからです。

ものが見えるということは?
視 力
視野の中心が一番よく見えるのです。
どれだけ細かい物を見分けられるかをいいます。
視 野
眼を開ければ、かなり広い範囲が見えます。
眼を動かさずに見える範囲をいいます。
色 覚
犬や猫はモノクロの世界なのです。我々が色を感じられるのは網膜の細胞にその特徴があるのです。
両眼視
2つの眼球を使うことで、立体感が増し、視野も少し広くなります。
2種類の視細胞
2種類の視細胞が暗いところと明るいところを判断して自動的に入れ替わります。
入れ替えには少し時間がかかります。車でトンネルを出入りしたときに体験するのはこの現象です。
眼球と脳
眼球は情報を集めるだけなのです。それを判断してハッキリ見えさせるのは脳です。
お母さんの胎内で、脳になる一部分が眼球にもなるのです。
眼の筋肉
眼球の内と外に筋肉があります。この筋肉が働いて、眼はいろいろの方向を見ることができます。
2つの眼球を連動させたり、遠近のピント合わせを行ったり、瞳孔を動かしたりします。
これらへの指令は脳が行います。

私たちは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など5つの感覚器官を持っていますが、中でも情報の80%は眼から入るといわれ、
私たちが情報を得る上で視覚は非常に重要な役割を果たしているといえます。

眼とカメラは大変よく似た構造をしています。
実はカメラは我々の眼球を手本につくられたのです。
カメラと比較しながら、眼の仕組みについてもう少し詳しくみていきましょう。

カメラのレンズに相当するのは角膜と水晶体です。絞りに相当するのは、水晶体の前にある瞳孔(茶目といわれる虹彩の真ん中の孔です)です。フイルム(またはCCD)に相当するのは網膜です。眼に光が入ると、角膜、房水(この部分を前房といいます)、水晶体、硝子体を通って網膜に映ります。映った像の信号は視神経を通って脳の大脳皮質の視覚中枢で処理され、私たちは視覚を感じます。その経路のどこかに故障があると、私たちは見づらいと感じます。

カメラで遠くの物体にフォーカスするときはレンズを後方に、また近くの物体にフォーカスするときは前方に移動させて、ピント合わせをしています。私たちの眼球は、眼球のなかの筋肉の働きによって、フォーカスするときに水晶体のカーブを変え、水晶体の位置を少し前後させます。この機能を“調節”といいます。調節機能が足りないときは、メガネやコンタクトレンズを使ったり、角膜に手術してそのカーブを変えたりします。“調節”は眼のなかの筋肉が脳の指令によって働きます。カメラのレンズが最も後方に移動した状態の眼の状態を“調節休止”といいます。

カメラの絞りにあたる瞳孔は、外が暗いと大きくなり、逆に明るいと小さくなります。これは脳の指令による虹彩の働きによるものですが、光の量を調整してものを見やすくします。 カメラのフィルムは、使用するとき1種類(ISO200 など)ですが、網膜の細胞は明るいところで色や形を感じる「錐体」と、暗いところで働く「杆体」の2種類あり、脳の働きによって自動変換します。視野の中心は「錐体」だけで、その細胞数も断然多いのです。視野の中心が一番よく見えるのはこのためです。

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監修
医学の進歩は科学の進歩につながっています。
今回、ご紹介した内容も、日々進化を遂げる可能性を秘めています。 これらの情報が、皆さまの快適な視生活に役立つことを信じています。
奈良県立医科大学 名誉教授
ナンバ眼科院長
医学博士 西信元嗣
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